第2章 黒蝶(銀時side)
椅子に座って、俺は珍しく真剣な顔をしていた。
身寄りのない凛を万事屋で預かる事は始めから決めていた。
今まで酷い目にあった分、幸せにしてやりたかった。
ここにいれば、うるさくても楽しい日々を送れる。
だがそれだけじゃダメだ。
俺は凛がまだ何か隠している事を直感でわかっていた。
そして、凛が穏やかな日々を諦めている事もわかった。
なんだか…まるで自分が幸せになってはいけないというように。
かなりの時間、物思いにふけっていたようで、凛が起きてきた時にはもう真夜中だった。
銀「起きたか。」
凛「銀さ『キュルルルル』
盛大に凛の腹が鳴る。
銀「……くくっ…そういや晩飯まだだな…ぷっ…」
凛「わ、笑わないでよ!!」
あーあ…顔真っ赤にしちゃって、かわいいヤツめ。
銀「準備してねぇから外食しに行くってのでいいか?」
凛「うん。」
結局、24時間営業のファミレスに行く事になった。