第12章 あなたがいるから
コクッ…
凛がお茶を飲み込むと、銀時は唇を離して凛の口の端からこぼれたお茶を手で拭ってやった。
そして銀時はフワリと優しい顔で微笑み、湯飲みを座敷の畳の上に置いてまたベランダに戻り襖を閉めた。
銀「夜は冷える。寒ぃだろ。」
そう言って凛を腕の中にやって自分の着流しを肩から羽織る。
凛は背中から抱きつかれる形になった。
自分の顔の真横に少し屈んだ銀時の顔がありドキドキしていた。
銀「何緊張してんだ。」
凛「そりゃするわよ!!」
銀「ま、そりゃそっか……なぁ凛。」
凛「なに?」
銀「お前…俺の事好き?」
凛「なっ!!いきなり何を…っ!!」
銀「真面目に聞いてんの。…好き?」
凛「…好き……じゃなかったらこうなってない…」
銀「だな。…俺もだぜ。」
そしてまた優しくキスをした。