第3章 【3rd time】優しい光(影山飛雄)
「お、俺も…すげぇ会いたかった…」
普段は口下手な彼が今日は自分の気持ちを素直に口に出してくれる。
『飛雄から会いたいなんて、なんかあったの?』
すると突然視界が真っ暗になる。
「なんもねぇけど…ただ、ものすごく真帆に会いたくなった」
『そっか…私もね、すごく会いたかったよ』
私の大好きな人の温もり。そして香りに包まれている。
そっと背中に手を回す。
しばらくして、顔を上げれば自然に重なる唇。
あぁ、次に会えるのはいつだろう。
今度こっそり練習に顔出してみようか。
fin.