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銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね

第13章 甘いマスクとアイマスクに騙されてはいけません


確かに私は突然拉致られたので何も持っていなかった
鞄など持っていたところで私には身分を証明するものは何一つないのだけれど…


「あ、それは…んっと。色々と話してたらなんか違うなーみたいな感じで」

「そうなんですか…。まあ、とにかく無事で何よりです!」

「うん!」


急に抱き締められて人違いとわかったとか説明するのは恥ずかしいし伏せておいた
恥ずかしいということもだが、よくよく考えると何故その抱擁で私が華子さんではないと気がついたのかよくわからないからだ

彼はおそらく抱き締める直前
いや…抱き締めた直後までは私を華子さんだと信じきっている様子だった
だが強く抱き締めたその一瞬で私を違う人物だと判断した





…もしかして
華子さんは細かったのかな?
アラサーだからね、自分が思うより体型変わってるんだろうな…
悲しきかな現実からは逃れられないのだ


「違うに決まってんだろィ。あんたじゃねェや」


寝ていたはずの彼がムクリと今度は完全に起き上がり私の方へとスタスタと歩き近づいてきた


「俺は『似た』女が居るって言ったんでさァ」

「え…」

「しかもあのチャイナ娘には言ってねェ」


不機嫌そうに私の横を通り過ぎて店から出ていく
彼の言っている事から想定するに
私がここにいるという事が知れたのは彼発信であったという事だ

フムフムとひろ乃ちゃんが推理する

「沖田さんが華子さんのことを誰かに話した…それがどういうわけか、あの女の子に伝わったと…フムフム。あ!彼、真選組の沖田総悟っていうらしいですよ」

「あ、そうなんだ。へえ…」

「あんな若いのに隊長クラスの隊服着てたね。突然の通報でも飛んでくるなんて仕事も早いし、偉いよ」


あたかも名前知りませんでした、しかも私興味ありませんアピールをしてみた
女将さんが何かまた彼を良いように誤解しているが、関わらなければ問題ない
どうせ歌舞伎町から離れているし、こちらから近づかなければ大丈夫だろう


万事解決したこともあり、いつも通り営業続行
といきたいところだったが神楽ちゃんが開けた大きな穴を簡易修理することとなった
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