銀魂かっこいいタイトルつけたら更新できないと思うからごめんね
第13章 甘いマスクとアイマスクに騙されてはいけません
思ったよりもお店まで時間がかかった
行きはほぼ目を瞑り見ていなかったため、少し道に迷ったからというのもあるが…
単純に遠かったのだ
歌舞伎町からは徒歩だとかなりの距離があった
徒歩圏内といえばギリギリといったところか
「ふぅ〜…やっとだ」
元々散歩が好きな私でもなかなか歩いたと思う
疲れたのは色々ありすぎて全身トータル的な疲労もある
クタクタになりながらもお店へ小走りで戻った
「はぁ…はぁ…すいません!戻りました!」
大きめの声で謝りながら店内へ入ると、すぐにひろ乃ちゃんが駆けつけてくれた
「華子さん!!大丈夫でしたか!?お怪我は??」
「ううん、大丈夫。どこもなんともないよ。ありがとね、ひろ乃ちゃん。心配かけてごめんね?」
ものすごく心配してくれていたのだろう、ひろ乃ちゃんは今にも涙が零れ落ちそうなほど瞳を潤ませ私に抱きついてきた
「華子さん…良かった!あたし心配で…!」
きつく抱きつく力強さでどれだけ彼女が私を心配したかが伝わってくるほどだ
「華子ちゃんっ!帰ったのかいっ!無事かい!?」
「あ、女将さん!ご心配おかけしてすいません!お店も空けてしまって」
お店を空けてしまったことが気がかりだった私は大きく頭を下げ謝った
「何言ってんだい!どうせ客なんてほとんど来やしないんだから。店なんかよりも華子ちゃんのほうが大事だよ!投げ飛ばされた上に攫われたんだからね…なんともないのかい?」
「あ、はい。それは大丈夫です」
「良かったよ、ほんと。ひろ乃ちゃんとあの後すぐ警察に連絡したんだよ」
「そうなんです!華子さんを連れてったのは女の子だったんですけど、尋常じゃない力だったじゃないですか!?だから警察に連絡したらすぐに来てくれたんですよ、こちらに…」
こちらに…と視線を促されて気づいた
テーブルで隠れて見えなかったが、一番奥の座敷席で寝転ぶ人影
さっきバズーカ持って追っかけて来たドSーーーー!!??