あの子と入れ替わっちゃって黒バスの世界に来ちゃったっ!
第9章 第八章
桃井side
コンビニでアイスを買ってと半分個する。こんなことが出来るのも今日で最後…
泣きそうなのを堪えて甘いソーダー味のアイスを食べる。
美味しい…
とても美味しい…
涙が少しずつ目に溜まっていくのが分かった。
黒「桃井さん…」
桃「テツ君…」
黒「泣いていいですよ」
桃「え、私泣きそうな顔してる??」
何にもないを装う。
けど…
黒「隠さないで下さい分かりますよ桃井さん。ボクは人間観察が趣味ですから…後でボクでよかったら胸を貸します」
桃「うん…」
の前で泣けないでしょ?
もし私が泣いちゃったらの決心が揺らいじゃうから…だから今はこうして堪える事しか出来ないの…ごめん…こんな私を許して…
貴女(もうひとりの)side
赤「じゃあまた」
もう一人「じゃあねー!」
別れ道でみんなと別れる…
家に着くとソファにゴロン
そういえば向こうの世界もここと全く同じ家具だったな…
私…もう一人の私…
姉妹なんかじゃない私とあの子は同一人物少し違うだけで同じ…なんか複雑だね。
赤「どうした?」
と抱き締める。
もう一人「せいく…」
赤「たまにはいいだろう」
…嘘つき
たまにじゃなくて最後に私の温もりを感じていたいんでしょ?分かるよ私でも…
やだなーこんな時だけ征君の嘘が見破れるなんて…
貴女side
倉「ちょっお前何やって…」
貴女「んー?抱き付いてるー」
倉「んなもん分かるわっ!」
んーケンの匂いだ…今までずっと一緒だったケンの匂い…
匂いフェチじゃないけどケンの匂いは落ち着く…
倉「何寂しいから抱き付いてんだ」
貴女「ん?たまにはいいじゃん」
倉「はいはい」
今日は何故かケンが私の我儘に答えてくれる。なんかやけに優しい。
貴女「なんかいつもより優しくない?」
倉「そうか?てかその言い方だと俺があまり優しくないないってって言っているようなもんだぞ」
貴女「えーそう??」
なんて子供みたいなやり取りを私達は繰り広げていた。
懐かしいな…でもこのやりとりも…
さよなら…