あの子と入れ替わっちゃって黒バスの世界に来ちゃったっ!
第4章 第三章
貴女side
あれから私達は家に帰った。私ともう一人の私は送ってもらった。学校が違うし帰宅路が分かんないしどうしようもなかったから。
貴女「…ただいま」
静かな家…寂しい。
ケンもいない。
どうしよう。
貴女「どうしよぉわかんないよぉ」
玄関に入った瞬間一気に涙が溢れてきた。
赤「…」
と後ろから抱き締める征君。
貴女「征君…いつの間に…」
赤「大丈夫だから、俺達がいるからは向こう(三次元)にいる時、俺達に会いたいってずっと思ってくれていたんだろ?
なら俺は、その気持ちに応えるよ。少しの間だけかもしれないけど一緒にいよう。」
貴女「征君…」
少しの間…
嫌だ
そんなの
嫌だ…!
貴女(もう一人の)side
もう一人「ただいまー!」
母「おかえり、ご飯出来てるけど…先にお風呂にする?」
と玄関に来て私を迎えてくれる母さん。お母さん達も瓜二つで性格も全く同じだ。
もう一人「じゃあお風呂!」
部屋で…
もう一人「〜♪」
倉「おーい」窓から声がする開けてみるとケンがいた。
もう一人「ケンどうしたの?」
倉「いやな、なんか嫌なことあったかなーって
むしろ俺のカンだといいことが沢山あったんじゃねーのか?」
鋭いな…
もう一人「そうだよ。この世界が楽しい!夢が叶ったみたい!」
倉「そうか。良かったなって俺飯くわねぇとじゃな!」
てか今更だけど窓越し…今こうしているのも、すごく楽しい。私の夢が本当に叶った。
そして今胸が高鳴っていることも…
このことは私だけのヒミツ
貴女side
あれから少し落ち着いた私はリビングでボーッとしていた。キッチンでは征君がご飯を作ってくれている。家の方には連絡を取ってオッケーをもらっているとのこと
赤「出来たよ。食べよう」
貴女「…うん」
一口一口、口の中に入れていく…
すると…
ポロ…
貴女「あれ?涙…」
赤「無理しなくて良いんだよ?」と席を立ち、私を抱き締めた。
貴女「征君…ひっくひっく…うあぁぁん!」
涙が止まらなかった。
理由はある…
帰ることが出来ない
ケンと会えない
お母さん達もいない
“独りぼっち”
赤「独りぼっちな訳ないだろう?俺達がいるから」
貴女「どうして…分かったの?」
赤「誰よりも分かるよ。のこと…だからそんなこと思うな…!」