第1章 本編
「ぁ…やっ!!」
私は必死に訴える。もう止めてと…
「そないな可愛い声で嫌ぁ言うても、意味ないで?」
「こんなに淫乱な女(ペット)…俺らがそう簡単に手離す訳ねぇだろ?」
まとわりつく2人の手に、私はただただ翻弄され…気がつけば、気絶していた。
一体何度絶頂に達したのだろう?身も心も時間も全て既に狂っていて…私は精神的にボロボロになっていた…
───グイグイ
私は天井から下げられているロープが外れないか確かめた。外れる感じは全くなかった。寧ろ頑丈に括りつけられていく一方だった。
「はぁ…」
私はため息をつき、無駄な体力を使わないようにじっとしていた。
しかし、流石に長時間手をあげた状態だと、肩が凝るし、手首も痛い。血は出ていないようだが、ロープが擦れ、赤くなっている。
───ガチャ…
「!?!?」
部屋のドアが開き、部屋の中に彼奴等が入って来た。
「目が覚めたようだな」
私はキッと睨みつけた。何故なら、疲れてヘトヘトなのに彼奴等は平然としている。この状況がかなりムカつく。何が『目が覚めたようだな』よ。こっちは腕が痛いし肉体疲労が凄いんだから、いい加減ロープ外してよ!状態である。
「何だその目は。お前、自分の立場解ってんのか?アーン?」
「せやかて跡部…うさぎも疲れるで。ロープ位外してやろうやないか?」
私はコクコクと頷き、外して外してっ!!と訴える。
「チッ…仕方ねぇな」
そういうと跡部はバタフライナイフでロープをざくりと切った。
「きゃっ!!」
その瞬間、私はドスンと床に落ちた。足に力が入らず、私は尻餅をついてしまった。私が痛みに耐えているうちに、跡部は手首のロープを取り除いてくれた。
「ほらよ」
跡部は以外にも優しく解いてくれた。そんな跡部にビックリしていたら、
「うさぎ…真っ赤じゃねぇか」
───ビクッ
跡部は手首の擦り痕に舌を這わせた。私は無意識に反応してしまった。