第3章 キセキの世代…?
あ、そういえば、日本人って言ったけど、厳密に言うとちょっと違う。
私のおばあちゃんがアメリカ人なのよ。
だから私は、アメリカの血が四分の一入ってる日本人。
つまり、クォーターってやつ。
あと、私は一応ね、良いとこのお嬢様っていう感じなんだ。
大きい家に住んでるし、執事さん、メイドさんもいる。
曾曾おじいちゃんの代で始めた事業が、曾おじいちゃんの代で大成功したんだって。
それがおじいちゃん、お父さんに代々受け継がれて行って、今に至るのよ。
次にそれを継ぐのは5つ離れた私のお兄ちゃんだから、私は仕事のことはあまり気にしなくてもいいかな。
まぁ、藍原家の娘としてやるべきことはやらないといけないけどね。