第6章 マジっすか…。
第2Qの序盤
作戦通り、火神と黒子の連携によって黄瀬君の動きを止め、段々と流れが誠凛になってきた。
黄瀬「そんなの抜かなきゃいいだけじゃないでスか。」
そう。黄瀬君が黒子を抜かした時に火神に獲られるならば、抜かさなければ獲られない、ということになる。
黄瀬「誰も言ってないスよ。
外(スリーポイント)がないなんて。」
だけど、そんなことは予想済みだよ。
バコッ‼
黄瀬君がシュートしようとしたボールを火神が弾いた。
つまり平面は黒子で、高さは火神がカバーするのだ。
外からのシュートはモーションがかかるから、特にブロックしやすいだろう。
これで黄瀬君を完全に封じることができる!
日向「行くぞ!速攻!」
黄瀬「ちっ…。」
火神にボールを奪われてしまった黄瀬君。
早くディフェンスに戻ろうと、振り返った瞬間…
ガッ!
「「「あっ!!?」」」
リコ「黒子君‼」
ピピピッ
「レフェリータイム!」
審判の笛が鳴った。
真琴「黒子‼血が……‼」