第11章 煙想い＊スモーカーR

「スモーカー…の、おっきいね…はいるかな…」

「ばか、余計腰に来るだろうが」

入り口にあてがい、ゆっくりと腰を進める。

「んふぅっ…ぁっ…」

「痛い、かっ？」

「大丈夫っ…」

我慢は見え見えだった。目に溜まっている涙。それさえも愛しいと思った。

ゆっくりと、ゆっくりと繋がる。
きゅうきゅうと締め付けてくるの中。

「んっ…はぁっ…っ…あっ」

「…」


ぴったりと密着すると、はふっと笑った。

「スモーカーの、いま、私の中に…あったかい」

すり、と下腹部を愛おしそうに撫でる彼女が無性に愛しかった。

「」

ぎゅっと抱きしめる。も背中に手を回して来た。

「愛してる」

「スモーカ…！」

きゅっと中が締まる。

「私も…」

唇が重なる。
深く、ふかく。

「…悪い、我慢できない」

腰をゆっくりと動かす。

「いっ…痛…‼︎」


初めの方は痛みが優っていたようだが、徐々に別の感覚に襲われているのがわかった。

「んっ、あっ、…スモー、カー、」

「っ、痛く、ないか？っ」

「うんっ、きも、ちいっ…」

だんだんとスピードが速くなって行く。制御できない。

聞こえてくる音が脳を痺れさせる。
肌がぶつかり合う音、繋がっている音、の声…

全てが媚薬のようだった。

「はっ…くっ…」

もう爆発寸前の自身を抑えて、彼女の敏感なところを弄る。

「んぁっ‼︎…〜〜っ‼︎」


大きな声に片手の甲で口元を抑える。
その手を外す。もっと、聞きたい。

「声、我慢しなくていい、聞かせろ…の、感じてる声」

「は…ずかし…っん、あっ」

攻める手を休ませず、絶頂へと導く。

「あっ、だめっ、んっ、あっ…！」

「イくぞっ…‼︎」

腰を打ち付ける。
ビクビクと収縮する中で、果てた。

「はぁっ…はぁっ…スモーカー…」

「っ…はぁっ…」

まだビクビクとしている。
その身体を抱きしめる。

「…愛し合うって、こういうことなのね」

「…そうだな」

「私、今世界で一番幸せな気がする」

嬉しそうに言った言葉に、笑ってしまう。

「おれも、だな」

そう言うと、は笑顔を見せた。
おれはをそっと抱きしめた。