第16章 大丈夫だよね?
ピヨピヨ…
ベッドから降りて、
服を着ていると大野さんも目覚めた。
「なぁんで、
起きたらいないの~?」
『苦しかったんですも~ん…』
「ほれ、おいで?」
今、真夏なんだよ?
なのに、やっぱり敵わなくて…
彼の元へ行くあたし。
「ん~…肌、気持ちいね。」
そうやってスリスリ犬みたいに
ほっぺにする大野さん
『今日、仕事ですか?』
「ん~…あったっけ?
いや、あるけど・・何時?」
『し、知りませんよ!』
「だよね~…
もう、すぐ忘れるんだよ。
オイラ、病気かな?」
なんて真面目な顔でそう言うから
笑えて思わず吹き出した。
「あんだ?そんな笑えたの?」
『っ…ふははっ…はぁ…うん』
「…・・そっか」