第14章 愛しい彼
タッパを入れた紙袋と
着替えが入った鞄
それを持ちながら、
歩いてる夜道
早く愛しい彼に会いたいと
足音が早くなるあたし。
LRRRRR....
『ん・・もしもし?』
〈今、来てる?〉
『う~ん…もう少しです。』
〈オイラもあと5分くらいかな?〉
『じゃあ同じくらいかな?』
〈ん~…だんね〉
彼の声だけがあたしの耳に響いて
幾度となくドキドキしてる胸
神様・・どうか…どうか…
このドキドキを終わらせないでください。
どうか・・
『あ、もう着きますよ?』
「ん…オイラも…・・えり・・?」
『え…?』