第13章 離れないでね?*智*side
『いや…だから、こうですよ。』
「え~…まじ?
こうじゃねぇの?」
『いや、こうだから。』
さっきから浴衣の着付けを
してあげてるオイラ
でもね?
何回もやり直すときに見える
白い肌にしか目はいってねぇの。
やっぱ、今日もし泊まってたら
襲ってたな、確実。
「あ!できた!」
『うん。上手ですよ。』
「ふふっ…」
『じゃあ行きますね?』
そう言ってリビングから
出ようとする彼女の腕をもう一度引いた。
『もう…次は…っ…痛っ』
抱き締めて首に顔を埋めると
俺はオイラの印をつけた。
「束縛~」
『……///
見えるところにしましたね?』
「ふふんっ…あたり」
『か、帰ります!』
真っ赤っかなやっぱりイチゴっぽい
彼女はプンプンしながら出てった。
「…電話するね?」
『……うん』
「帰ったら、さとくんに電話する。
はい。リピートアフターミー」
『帰ったら…さとくんに…電話する』
オイラは優しく玄関で
ちゃんの頭を撫でた。
離れんなよ?
ずっと、オイラの隣にいてね。