第13章 離れないでね?*智*side
散々嫌だと言われて
結局、一度愛してオイラだけ入った。
ザバーンっ!!
沸いてたお風呂に思いっきり
浸かって手すりの棒に顔を傾けた。
「かわええなぁ~…
ちゃん可愛すぎだわ…」
なんで、
あんなに可愛いことするんだろう。
“寂しい”だってよ?
もう、何かせずにはいられないわ!
きっとベッドの上で今ごろ
ヘトヘトになってんだろうけど…
それすらも可愛くて、
もう誰にも渡したくないわけ!
「もう……はぁ…」
『大野さ…さとくん…』
その時、お風呂から見えた
愛しい人影に驚いてお風呂の中に
溺れそうになった。
「ゴホッ…ゴホッ…どしたの?」
『い、いや…
お風呂入らない代わりに
背中でも流してあげようと思って…』
「……なるほど…」
ガチャンっ
『いい?』
そんな目で見ないでよね。
どうしようもなくなるじゃん。