第10章 100回の愛してる。
『……大野さん……きゃっ!?』
大野さんから離れようとすると
急にベッドに押し倒されるあたし
上からあたしを見る大野さんは
ちょっと色っぽくてドキッとした。
『ま…また…ですか…?』
「…だめ?」
どんだけ元気なんだろう、この人
あたし大分、ヘトヘトなのに・・
そんなことお構い無しに
大野さんはあたしの唇を奪った。
首にも顔を埋めて、
どんどん下に降りてくる唇
『…んっ……ぁ…』
「…愛してる…」
今日で何回目の愛してる?
100回、言えちゃうかな?笑
だったら大野さん、
あたしは100回とも聞きますよ。
だから…
100回言ってください。
『大野…っ…さ…』
TRRRRR...
大野さんの携帯がテーブルで
ずっと鳴ってる。
『電…っ…話』
でも大野さんの行為も
電話も鳴り止まない。
「…んもぉ…待っててね?」
そう言ってあたしを解放して
ベッドから降りた大野さん。
それすらにもキュンとして、
やっぱり言えちゃう気がした。
『…愛してますよ』