第4章 甘いぬくもり
ミーンミーン…
美香「はぁあ!?
に、妊娠!!?」
蝉が鳴くこの季節
それよりうるさく鳴く親友の美香
『そうそう…
もう何にも言えなくてさ~…』
美香は家でエステを経営してて
今もあたしの顔を綺麗にしてくれてる。
だから美香を下から見下ろしてるかんじ?
美香「平手打ちは!
その女の髪でも引っ張った?!」
美香はシングルマザーで
離婚した経験もあるからか強い女性
『いや、ダメでしょ…
妊娠してるんだから』
美香「もぉ~…あんたって…」
『なんか、怒れなかったし
別にもう、いいかな~って…』
美香「……そ?」
『そうそう。
そもそも…あたしはさ~…
好きだったのかな?』
美香「隼斗くんのこと?」
『うん。
幼なじみだったし…それに…』
ちょっとおめでとう。って
言えちゃう自分もいたんだよね。
美香「ま、確かにね~…
次よ、次よ!」
そう言っていつもみたいに
あたしをそっと起こしてくれる美香
『うん。…んぅ!じゃあ行くわ』