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いちご味の恋
第29章 甘い幸せ
『ん?大野さん?』
大野さんが後ろから急に
あたしの左手を持って見ていた。
「きれいな指」
『ふふっ…そう?』
「うん。・・綺麗」
そう言って優しくあたしの
左手にキスを落とした。
「ここ・・」
『え?・・薬指?』
「うん。・・ここ、
オイラがもらっていい?」
次は薬指を溶けるように
自分の口元へ持っていって舐めた。
『んっ・・ちょっ・・』
「ふふっ…いい?」
それって・・プロポーズなの?
「愛してる。」
『・・・・あげます』
「ふふ…・・いい子」
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