• テキストサイズ

いちご味の恋

第22章 いちご味の涙


勢いよくドアを閉めて、
エレベーターに乗った。


涙は溢れて止まらない。


でも、こういうときに
神様は味方をしてくれなくて・・



えり「・・あ・・どうも」


エレベーターから降りると
えりさんがそこにいた。


顔のアザが気になったけど…
悲しみしか沸き上がらなかった。



えり「・・ごめんなさい」


『・・何が…ですか?』



ちょっと掠れた声で
彼女に問いかけた。


何が…何があって…ごめんなの?



えり「智、優しいから…
嘘でもついたんでしょ?

・・だから」



なに?それ・・
私が一番知ってる。みたいな言い方



えり「何もないから…あたしたち」


“たち”って・・何なの…もう。



『っ…・・』


えり「そんなんなら取ってくから…
あたし今なら彼を心の底から愛せる!」



そんなの知らない。

もう心もボロボロ・・なの。

さとくん…・・大野さん・・

抱きしめてくれませんか?


/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp