第19章 矛盾してる。*智*side
あの日、えりはなんで泣いてたのか。
なんて・・
『大野さん、できましたよ~』
なんて・・
俺はさ、馬鹿なんかな?
こんな笑顔の彼女の前で、
元カノのことを考えるなんて・・
「んぅ・・もう?」
『・・そ、そうめん…ですから』
ちょっと苦笑いのちゃんの
白い、か細い腕をグッと引き寄せた。
「・・ここ、座って?」
引き寄せて優しくソファーで
あぐらをかくオイラのそこに座らせる。
愛を伝えるように抱きしめてね?
『大野さん・・のびますよ?』
テーブルに置かれたそうめんセットに
ちょっと目を移すちゃん
「ん~…・・でも、離れたくない。」
『のびます。』
なんて、この子・・頑固なのかしら。
ちょっとくらい甘えてよ。
「ねぇ・・甘えてよ~…」
『///・・っ…嫌です。』
「じゃあ、食べないよ?」
『・・・・・・』
なんて真剣に考えてる姿も
嫌いじゃないけどね?
でも、オイラだって・・
甘えてほしいんだ。