第14章 自信がない
「雅樹くん、私のこと好き?」
「好きです。優子さんは?」
「んー…ナイショ」
「どうして? 教えてくださいよ」
笑いながら、彼は私をベッドにゴロッと押し倒す。
もう既に、私も彼も下着姿。
脚とか腕とか、私の生の肌の部分に彼の肌が当たるとゾクゾクしてくる。
期末試験が迫ってきたから、今日が試験前最後のデートかな…。
「教えて?」
彼が私の顔を見下ろし、優しく問いかける。
優しくて、少しセクシーな声。
その声を聞くと、私の体温は上がる。
「知ってるでしょ?」
私は、彼の顔を見上げて微笑む。
「あってるのかな…。自信ないですね」
彼は首を傾げる。
「よくわからなくて、こんなことする人じゃないでしょ、雅樹くん。私、知ってる」
彼は、少し笑って私の唇にキスする。
舌と唇で私の唇を塞ぐ。
ずっとずっと塞いでて欲しい。
私は彼の舌と唇が大好き。
彼の唇がそっと離れる。
「好き…」
私はつぶやく。
「知ってる」
彼がふっと微笑む。