第9章 もう一回
……。
私は自分のベッドで目を覚ます。
なんかいつもよりあったかくて気持ちいい…
あ、雅樹くん。
彼も私のすぐ目の前で眠ってる。
そっか私がベッドで抱っこしてってお願いして、キスして…
……。
「あ、目が覚めましたか? 優子さん。僕も少し眠っていたみたいですね」
彼が自分の目を軽くゴシゴシする。
「あの、雅樹くん。私、まさかキスしてる最中に寝たりしてないよね?」
「えっ? うーん…。寝てました。最中に」
彼が笑う。
「ごめん…。なんか急に眠くなっちゃって。生理中ってたまにそういうことあるんだよね」
私は言い訳する。
「ふふ、気にしないで大丈夫ですよ。もう一回しましょうか」
彼が私の唇に再びキスする。
今度は寝ないように気をつけようっと。