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結婚するまで sex しません

第2章 大丈夫


……。

「優子さん…あの…そろそろ目を覚ましたほうが…」

彼の声。

「え? 私、寝てた?」

「えぇ、少し」

目を開けると、彼の優しい顔が見える。

えと、ここ、彼の部屋で、私、彼のベッドで寝てて…なんで…あ。

私の目に涙がにじむ。

「えっ…どうして…?」

涙を見た彼が、慌てて私の頭をなでなでする。

「恥ずかしい…」

私は手と髪で、少し顔を隠す。

「大丈夫…大丈夫ですよ。全然…。すごく可愛かったです」

「でも…でもっ…」

私の目から涙がこぼれる。

彼が、よいしょって私の背中を抱いて起こす。

そして、ぎゅうって抱きしめて、よしよしする。

こんなのも、つい最近までしたことなかったのに。

私はめそめそ泣く。

「優子さんが泣いたのは初めて見た気がします、ふふ…。初めてですよね?」

彼は平然と話しながら、私のスカートの中に手を突っ込んで、中から私のブラウスを引っ張って整える。

初めてだと思うけど…。
もう何もかも初めてでよくわかんない…。

「少しシワになってしまったかな…? 次からは脱いだほうがいいですね」

シワを伸ばすみたいに、彼が私のスカートを手で挟んで軽くパンパン叩く。

次…って、またやるの…?

思考が止まって、なんかボーッとしちゃう。

「また遊びに来て下さいね。今夜も電話します」

彼はにこにこして、私の頭をポンポンする。

これ、されたかったんだけど…されたかったんだけどぉ…順番がぁ…。

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