第1章 【黒バス】好きってなんでしょうか【黒子君】
「そう・・・ですか。」
「え・・・っと、お役に立てたかな?」
不安になって首を傾げれば、ふわりと微笑まれる。
「えぇ、とても。
ありがとうございました、紫音さん。」
「ううんっ、お礼言われる事じゃないよ、黒子君!!」
そう言ってにこりと笑えば、
こつん、とぶつかった手が繋がれて。
「・・・え?」
「紫音さんに一つの答えを貰って、勇気が出ました。
・・・僕は、紫音さんが好きです。」
その声は、その言葉は。
甘い甘い音色の様に私の耳に届いたのだった。