第1章 【黒バス】好きってなんでしょうか【黒子君】
「あ、お先にどうぞ。」
そう黒子君に促され、口を開く。
「えっと、さっきの好きについて・・・だけど。」
そう言えば、黒子君は少し考え、あぁ、と頷いた。
「ずっと考えてくれていたんですか?」
そう首を傾げられればこくりと頷く。
考えていない、と言えば嘘になる。
黒子君らしからぬその質問は、
ずっと私の頭の中を巡っていたのだ。
「えっと・・・好きって、その人への好意の種類・・・だと、思う。」
「好意の・・・種類?」
「う、うん。英語でもLOVEとLIKEが違う様に、
好意にも種類があって・・・」
自分なりに考えた答えを口にすれば、
黒子君は納得したようにしきりに頷いていた。