第3章 ケイスケ side
『絶対成功して
ナオ迎えに来るから』
そぅナオに宣言してから
3年が経った
今オレは
バーでバイトしながら
夢を叶えるため
色んな会社に自作音源を
送りまくっている
夢を叶えて
ナオを迎えに行くまでは
立ち止まる訳にはいかない
バイト先での経験が長いオレは
マスターから
『バイトじゃなくて社員として
働かないか』
と誘われている
“まぁ、確かに夢追ってるより
そっちの方がナオ早く呼べるよな”
とか自嘲気味に考えてみる
…とか考えてみても、
やっぱり夢追うの辞める気は
ないんだけど