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Ifの物語。

第2章 嵐:大野智





翌日、

髪の毛を切ってさっぱりした俺に
話しかけてきた女子たち

前にもこんなことあって、
ウザったくてそれから切るのやめたんだっけ


「モテますなあ~」



ニヤニヤ笑う翔ちゃんを
睨むとケラケラ笑う翔ちゃん


そして彼の視線は、
ちゃんの方へ。



「知らないよ、違うから」

「喜ぶかもよ?」



恥ずかしくなって本を読む。


ながら歩きは危ないよ、
って翔ちゃんの注意を聞いてれば。





どん、




バサバサと落ちる音に気づいて
視線を本から外すと




「わ、ごめんなさい」



落ちた教科書を拾い集める、
君の姿がそこにあった


慌てて教科書を拾って、
彼女に渡す。



「ごめんね、」


「い、いえっ…」



目が合えば、


ちゃんの頬が赤くなる。





「まーた、イジメられてんの?」




仕方ないなあ、って。




今日も君を見つけて
赤くなるのを嬉しく思う俺




「お、大野くんっ!」



「ん?なーに」



ぎゅ、と服の裾を掴み
か細い声で一言











「か、かっこいいよ、」















惚れた弱み、



仕方ないよな。




こんなの、ほんと一目惚れじゃないか






















( 一目惚れ ) END
















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