第3章 嵐:櫻井翔
翌日。
不安でいっぱいの中、1人登校。
翔は先に行くとか行って、
朝早く家を出たみたい
やだな……。
『ちょっと聞いた?』
『聞いた聞いた!』
『掲示板に張り出されてたらしいね』
『ショックだけど…、どうする』
『やばいよね…うちら』
ギャルの女子らが、
バタバタと慌ただしく
廊下を走っていた。
なんだろうと、掲示板を見に行くと
「あ!!」
翔が人だかりの中から
飛び出してきた
「もう大丈夫だから」
なにが、と聞こうとしたら
翔が1枚の紙を広げた。
「んふふ、」
嬉しそうに笑う、彼の笑顔に
「…しょう……!」
なんだか嬉しくて、
抱きついてしまった。
( 櫻井王子様 ) END
『全校生徒に告ぐ!
は、本日より
俺(櫻井翔)の婚約者となった。
それにより、今までに
嫌がらせしていた奴ら、みーーーんな
倍返しするから、覚えておくように。
次から手を出したら、
「恐ろしい脅しやめて」
「…お金と権力、使った迄だよ」
「………御曹司、こわ」