第3章 嵐:櫻井翔
ご飯を食べてると、
友達やら後輩やらが声を掛けてきて
静かなご飯は得られなかった。
「はー。食った食った」
並んで歩いてると、
きゅっと裾を引っ張る
「…ん?」
「翔くんの馬鹿」
悲しげな、寂しげな、
そんな顔で見つめてた。
「私いるのに。なんで。
一緒に食べようって言ったじゃない」
唇を噛み締め、俯く
「ごめんね。」
ぽん、と頭に手を置くと
「……私の事、好きなの?」
「……す、
「翔ちゃーーーーーんっ!
やっと見つけた!どこ居たの!」
あーあ。
相葉さんのぎゅうっと
抱きついて来て
子犬みたいな目で見てくるもんだから
「空気読めよ〜」
って、軽く小突いてやった。
( 好きの言葉も言いづらい ) END
「え、空気って読めるの?」
「………読めるわけないじゃない」
「え?読めって言ったじゃん」
「馬鹿じゃないの。
物理的な意味じゃないし」
「えーー。」
「うるさい、どっか行って」
「なんで」
「一世一代の告白するの!」
「…あ。」
バレた。