第14章 嵐と関ジャニ∞
朝登校して、
開けた靴箱。
ズタズタに切り裂かれていた
こうなる事も
予想しなかったわけじゃない。
だけど、まさか
されるなんて事も予想しなかった
真っ先に浮かんだ事は、
「この上靴、どこかに捨てなきゃ」
2人が自分達のせいだって、
誤解しないよう、隠すことだった。
妬みなんてくだらない。
誰かと仲良くするだけで
私は昔からいじめられてきた。
人に媚びてるって言われて。
だから大して気にすることも無かった。
保健室に行き、代わりの
上靴を貸して貰うことにした
「ほんまはこんな事してないねんで~」
「ふふ、ありがとー安田先生」
「ええの、この事を2人に言わんで」
安田先生は棚から上靴を
探しながらそう聞いてきた。
「知らんうちにバレた時、
それこそ誤解を生むことになんで。」
あった!と、
嬉しそうに上靴を引っ張り出して
私に差し出す。
「こうするしか、私には分からないから」
上靴を受け取って、
サイズが合うか確認をして
「ありがとう、先生」
保健室を飛び出した。
「ええんかな、ほんまに」
心配そうに切り裂かれた上靴を
握り締め安田先生が呟いた