第3章 嵐:櫻井翔
目を開けたら、夜だった。
しまった、もう夜中。
お風呂に入って、
ベッドで寝なきゃ…、
ぴんぽーーん
こんな時間に、なんて
玄関に向かう。
時刻は10時過ぎ。
そっと開けると、
ひょっこり顔を出した翔くん
「ただいま」
ふふ、と笑う翔くんの後ろに
嵐のメンバー。
「え、」
まるでテレビのドッキリみたいで、
「……な、いてる?」
「…うぇええええんっ、」
留めていたものが、
溢れ出した。
「翔ちゃんの彼女が泣いてるよ~!」
「あーあー、大変だあ」
「慌ててねぇじゃん」
「かれーぱん、食う?」