第14章 嵐と関ジャニ∞
「へへ、覚えててくれたんやねぇ」
そう、嬉しそうに笑う安田くんが
私をぎゅっと抱きしめた
いきなりの事で驚いていると、
私の腕を引っ張り引き剥がす錦戸くん。
その行動にハテナばかり浮かんだ。
一体、私は何されてるんだ
「ちょっとぉ!亮、いま僕が
ぎゅーしてたやんか!邪魔せんといて」
ぷくっと頬を膨らます安田くんに対して
にやりと笑う錦戸くん
「ハグはもうええやろ。」
「良くない!」
確かに2人の名前は知っていた。
あやふやな記憶から辿って、
思い出したから初対面ではないはず…(たぶん)
けれど、だからといって
彼らに引っ張り合いの対象にされる覚えはない
私の意見なんか無視だ。
「あの。私に何か用なんですか?」
そう聞くと安田くんが
嬉しそうに答えた
「ちゃん、男子中等部棟では
かなり有名で人気やったんやで!
かわええ子が生徒会長らしいって!」
「やから高等部に進学したら、
生徒会に入りたいヤツめっちゃおってん」
そう、この学校では
男子中等部と女子中等部の
生徒会長をしていた人は高等部でも
生徒会に入らなければならないのだ