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Ifの物語。

第13章 関ジャニ∞:大倉忠義








ジャキンッ、



切り裂かれる音が響いて
ゆっくり顔を上げた



ああ、ドキドキして
得た結果がこれ?




『ざまあみろ』



まさにこれがお似合いだ




ただ、告白されただけ






でも、その気持ちに答えたところで

あなた達は私が疎ましくて
邪魔で正直もういいや、って。




言おうとした言葉を、
喉の奥に押し戻した。



苦しくたって我慢してのける。




何度だって同じ事を繰り返しやってのけた

だから今回だって






そう、思ったのに







「…っ」


助けて。


痛いよ。

怖い。




なんで、どうして。





意見を押し付けて、

何がしたいんだ。あなた達は。






ズタボロにされた髪の毛が
ハラリと顔を覆った



「俺、こういう事する女とか
ほんま、嫌いやわぁ」





ドアに寄りかかった大倉くんが言った




「冗談なんかやないで。俺は本気。
だから知らん間に傷つかんといて」





そう言って抱きしめた大倉くんは、



人前で泣いたりしないのに





肩を震わせて泣き始めて。





このままじゃダメだと思ったんだ






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