第13章 関ジャニ∞:大倉忠義
『あんた、ホントに付き合ってんの?』
「付き合ってるよ。現に彼女って言ったし」
『いや、そういうことじゃなくて…』
教室の黒板側の方、
大倉くんの周りに集まる男子たちが
私の悪口で盛り上がってる。
言い始めたのは大倉くんなのは確実だ
「ほんまに毎日毎日、ワガママ聞いてたらな?
嫌になるで?俺は財布かって思うわ」
『そんなに貢いでんの?』
「ちゃうねん、金をしぼりとられんねん」
『まじで財布じゃねーか』
遠くから見る私は別に怒ってない
これはいつもの事だし、
理由だって知ってるから怒らない。
チラチラ私を見る限り、
また私の機嫌を伺ってるのだろう。
『、ヤス先輩から呼ばれてる』
「え、あ、ほんとだ」
手招きするヤス先輩に
駆け寄る私の後ろ姿を見つめる大倉くんが
手のひらを後ろに回し、
ぎゅっと力を込めた。