第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
「女の子に苛められてもみくちゃにされてた時
それから助けてくれた錦戸が、
壊れたキーホルダーを見てくれたヤツ
ダサいけどこれやるから泣くなって。
すごくカッコよかった」
ドキドキ高鳴る鼓動が、
正常な考えを阻止する
「だからね、バカにされて、
すごく悔しくて悲しかった」
ごめん、ってまた謝る彼女に
なんでか俺はを抱きしめた
ぐるぐる色々考えていたのに、
今は真っ白。
ああ、なにやってんのやろ、おれ。
「に、しきど、」
「ごめんは俺やで。
覚えてへんかったのに、
覚えててくれてありがとうな」
壊さないように優しく抱きしめた。
嫌われたくないって、
まるで本気みたい。
「…本気に決まってるやろ」
「え?」
「なんでもない」
好きになったのに嘘なんてない。
世界にたった1人だけの君に、
俺は取り繕って良いひとぶるぐらいに
全力疾走してんねん。笑えるやろ
いつか、
いつか、絶対。
君にとっても、
たった1人だけって思ってもらえるように
「……錦戸、好きだよ」
小声の告白に気づかずに
「え?聞こえへん、もっかい」
「知らない!!!!」
まだ、このままでもいいかもって
思ったりしてて。
( 隣の席のあの娘 ) END