第12章 関ジャニ∞:錦戸亮
あの娘の隣の席になって数ヶ月が過ぎた。
彼女は学級委員に推薦され、
めでたく学級委員に就任
俺も立候補したけど(下心で)、
クラスみんなに却下されたあげく
安田章大っていう訳分からんやつが就任した
あの手この手で気を引こうとしても
彼女は俺を視界にすら
入れてはくれない
それどころか眼中にすらないと思う。悲しい
会話だってしてくれへんし
こっち見たと思えばすぐ逸らすし。
俺のこと、嫌いなんかな(今さら)
片思いがこんなに辛いなんて知らなかった。
今まで自分から好きになった事なかったし
なろうとも思わなかった。
好きと言われてそれに応えたけど、
ああ、そっか、
好きじゃなかったんやなーって。
彼女を好きになって気づいた。
今さらなんで遅いけど。
パァァンッ
叩かれた音が響いた。
ジンジンと痛む頬に手を当て、
視線だけを彼女に向けた
「さいってー。」
吐き捨てられた言葉と同時に、
彼女は俺を睨んだまま
その場を立ち去った