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Ifの物語。

第11章 関ジャニ∞:安田章大





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「ここって、だいぶ広いね」




翔くんが周りを見渡しながら言った


確かにここは、普通の学校よりは
部屋の数が多い。


学科コースが多いためだ。




「覚えるの、大変やろうけど
慣れたらあっという間やから」


「そうだね」



一通り教え終わり、
教室まで戻ってきた。


しょーちゃん、部活おわったかな




少し不機嫌だったから、
心配だなぁ…。





「……ぇ、ねぇ。ちゃん」



「あ、ごめん!なに?」





にこにこ笑う彼の顔に、
少しだけ驚く。



翔くんは私の顔を真っ直ぐ見て、




「…俺のこと、落ちこぼれって、思う?」



悲しい目つきで、

ちょっと傷ついた顔で、




そう言った。



「…俺は、別についていけなかったとか。
そういう理由でここへ来てないんだけどさ
どうしても、自分って負けてるなって思うんだよ」


「そんなことない。理由は分からないけど、
それが全てと思う人は、凄く少数だって信じてる」



少なくとも私だって自信が持てない


しょーちゃんに釣り合ってるかな
しょーちゃんに似合う女だろうか




モヤモヤして、苦しくて、





「……こんなこと、初対面で変だと思うけど」


「…ん?」









「君のこと、好きになったみたいなんだよね」








翔くんが、そう言った。












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