第11章 関ジャニ∞:安田章大
「僕な、知っててん。
でもな、僕はそれ以上にわかってた
好きやって思ったらあかんこと」
隣にいたあの人は、
きっと僕の事が大嫌いで。
そして同じだけ、
お姉さんの事幸せになれって。
それで、お姉さんが幸せになるんなら
潔く別れる、そう思ったはずや。
心の中の憎しみを押し殺して。
「片思いや、って…ずっ…と、
思ってたんやでっ…!なのに…ずるいわっ…」
「それは、うちのセリフやで。」
いつか思い知る、あの日の切なさ。
いつか自覚する、あの日の苦しみ。
夕日が差し込む窓辺で、
影がゆっくり重なって。
ああ、僕は今も昔も、幸せやったって
なんで今さらに、
ちょっとだけ実感した自分がいて…。
( 例えそれが…。 ) END
「そう言えばリョウって、だれ?」
「錦戸亮だよ?知らへんの?」
「もしかしてモデルしてる、大学生?」
「なんやねん。それは知ってんねんな」
「高校でも有名やったやろ、くそ」
「はあ?くそ、ってなんやの!!」
「あんなやつただのポンコツやん」
「リョウは、鈍感でアホなだけやから」
「…あんなの禿げてまえ(ほんまに禿げろ)」
「ははーん、ヤキモチか」