第11章 関ジャニ∞:安田章大
「やからさっ!!
いつもっ、言うてるやろ!!」
「…、」
「…もうええ!!!
しょーちゃんなんか知らん!!」
好きな人だとなおさら。
いつも、私は不器用で。
あの子は誰だとか、
本当にお友達なの?とか。
聞きたいことは山積みなのに。
出てくる言葉はどんな時も、
刺が生えた言葉ばかりで
知ってるはずやった。
さっき話してた可愛い女の子は、
部活のマネージャーで、
彼氏持ちで凄く真面目な子。
何ともない関係、ぐらい
ちゃんと分かってるつもりだった。
だから女の子に
巻き込んでごめんと謝った。
なのに、なのに。
なんでなんやろ、
もう悔しくて自分が嫌いなって
ただ俯いて泣いた。