第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
部室に入ると、1人。
珍し、いつもなら
同じクラスのヤスか亮がおんのに。
「…ん?どうしたの?
座らないの?」
「…や、座るけど」
少し遠い椅子に座る。
気をそらすため、
ベースギターに触る。
あかん。あかんやろ
「………なに見てんねん」
「…避けるから、」
ぶーっと口を尖らす。
可愛ないねん
大体、女子からしたら
それはぶりっ子って言うんやろ?
(おれ女子か!!)
「ヤス達は?」
「…先生達に呼ばれてる」
びーん、
音を鳴らしてみる。
沈黙、耐えられへんねん
「隆平くん。」
「なに?」
「チョコレート、あげるよ」
にへ、と笑う笑みに
心臓がドキッと鼓動を打つ
愛されキャラなんて
認めへんからな
僕だけが好きなのに!
それなのに君は、
皆のマドンナやなんて
なんも出来へんやんけ…。
( 僕だけが好きなのに! ) END