第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
「お腹減ったァ…」
君がひとたび声を出せば、
必ず誰かが飛んでくる。
「食べもん持っとるで」
「飴ちゃんあげよか」
「駄菓子屋にでも行くか?」
「おいちゃんパンしか持ってへんねん…」
「弁当、食うか」
「なんか奢ったるで!!」
「へへ、ありがとう」
可愛がられる理由は様々で、
妹欲しかったからとか。
可愛いからとか。
見てて癒されるとか
まじ好きなんだよねとか(本気で黙れ)
どれも下心ばっかやし(特に最後な)
「まぁーるぅー。なんかちょうだい」
「……なんも持ってへんわ」
俺は愛されキャラ、なんて
認めへんからな
ダントツでかわええわけやあらへん
まあ、けど
一緒におりたいなって気にはなる
やからって愛されキャラに
なる意味がわからん。
「相変わらず冷たいねえ」
「ふん、」
るんるんのあいつの後ろ姿に
なんか少しだけ
モヤモヤしたものが広がる