第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
「なあ。いつなったら、
僕と付き合ってくれるん」
「一生掛けても無理だわ」
隆平は毎日こんな事を言ってくる。
貴方となんて嫌でも、
婚約させられてんのに
付き合う?
「なーあ」
「うるさい」
隆平はいつも純粋で単純
あの時言った言葉を、
叶えるんだっていつも言ってる。
『僕な、ちゃんを
お嫁さんに貰うねん!
おっきくなるまで待っててな?』
『んー。気が向いたらね』
「…もうそろそろ、
貰いに来たんですけど。」
「……あっそ。」
小さい頃の夢なんて、
儚いものを見るもので。
叶えられないものばかりで
大人びた私の性格を見透かすように
あの日の君から
今はもう、大人な隆平が
あやしげに微笑むその表情に
どきっ、と音を立ててる。
( 小さい頃の夢 ) END