第10章 関ジャニ∞:丸山隆平
ふと思い返せば、
隆平との出会いは
家柄的に必然的に会わせられる、
そんな感じだったような気がする。
隆平の家は代々受け継がれる茶道の家元
私の家は世界に名を馳せる、
有名な医者と頭のいい研究員
そんな家で暮らす私は、
『この子は。
かわええでしょう?』
『うちの隆平もかわええですよ』
親同士の自慢大会に付き合わされ、
飽きたとき隆平が言った
「ちゃんっ、
お友達になろうや!」
「なんでやねん。嫌やで
隆平くんママ、怖いもん。やだ」
確かこんなこと言った気がする
今思えばなんて失礼な子だろうって
後悔している。