第9章 関ジャニ∞:村上信五
昔は女なんて嫌いやった。
好きな奴がいたって、
別にお構いなしに騒いで。
しまいには好きな奴に嫌われる。
お察しの通り好きな奴は。
「うるさい」
「俺は騒いでへんし」
親の都合でよく、
俺の家にいるは
まるで兄妹みたいに育った俺ら。
よく横山とか、
ヤスとかその辺と遊んでる。
いつからだっけ、
あいつが好きと自覚したの。
『信五くんは私が嫌いなのね』
『別に。うざいだけや』
『それ嫌いっていうのよ。』
『…別に、キライじゃない。』
『信五くんは優しいね
私が寝るまで起きててくれるの?』
『一応、世話頼まれたんやからな
しゃーなしや。ゴタゴタ言わんと寝ろ』
『ふふ、はぁい!』
ああ。
昔っからだ。