第9章 関ジャニ∞:村上信五
教室に戻ると、
やっぱり村上くんがいた。
「あ、おかえり〜!
サイズどう?キツくない?」
翔くんが執事の格好で
歩み寄ってくる。
「き、キツくないよ!」
「そんな警戒しなくたって。
ニノじゃないんだしからかわないよ」
「失礼な…。
俺だってからかいませんよ」
とむすっと不機嫌になるニノ。
「おい翔!ニノ!まだ話は…」
村上くんが奥から出て来た。
やっぱり怒ってる…。
「だから言ってるじゃん。
ホールに出るのは俺が決めたんじゃなく
クラスのみんなが投票したんだって」
「少なくとも俺と翔さんは
ちゃんに入れましたよね〜」
と村上くんを
煽るような言葉を言う二宮。
ニヤニヤ気持ち悪い…。
「!着替えろ!
そんな格好、こいつらに見せへん!」
「妬くなよ~。」
「俺らはどうせ
後でも先でも見れるんだしね」
二宮は村上くんを
煽るのが好きみたいだ。
二人が去ったあと、
村上くんが私の手を握る。
顔を見上げると、
困った顔。
「お前は勘違いしとるけど
俺はお前が好きやから妬くねん。
ほんまはホールにそれで出したくないけど
まあ、俺も似たようなことするし
今回は我慢したるから」
「村上くん…」
「やから、あのちゃらんぽらんズ
に見とれてんなよ!!じゃあな!」
村上くんは顔を赤くさせ、
教室を走り去った。
勘違い、
村上くんに好かれていた。
ちゃんと両想いだ。
( 勘違い片思い ) END