第9章 関ジャニ∞:村上信五
恥ずかしくてたまらない。
みんなが注目するなかを
俯きながら歩く私。
「ちゃん!!」
と、
名前を呼ばれて
上を向くと
「…うっ」
「可愛ええな!
どしたん!メイド服なんて!」
「べ、別に…。」
安田くんの姿があった。
彼は安田章大。
背丈が低く、
女の子が好きな物が好きな
まるでオカ…女の子みたいな性格。
そして少し苦手な人。
『安田くん着たら似合いそうね』
女の子が笑いながら言うと、
「ちゃんには適わへんて」
と笑う。
いや。
大して私も似合ってないし…
「あ。そうそう
さっき村上くんがそれ見て
妬いてたで。なんかキレ気味やったし」
「え…う、うそ…」
見られて、たの…?!
「ほんまやでー!
翔くん達もしばかれとったし
ツンツンしつつ気になんねんて!」
ほな、僕、用があるから!
そう言い残して
パタパタ走り去った。
『ふふ、良かったね!』
「よ、よくないよ!
村上くん怒ると怖いから…」
はあ…
まだ教室に居るんだろうな…