第9章 関ジャニ∞:村上信五
「早よ!!行けや!!」
「亮…。」
「…我慢してんねんって」
泣き笑いしてる、亮の顔
私は「ありがとう」と言い、
村上先輩の元へ走った
せめて、潔くフラれよう。
気持ちがちゃんと消えるように。
「先輩!!」
思ったよりも大声で、
村上先輩がゆっくり振り向く。
腫れたその目元に、
驚きつつも言葉を懸命に考える。
隣に立つ女の子は、
優しく微笑んでて
ああ。私とはまるで正反対だ
「…私、先輩が好きなんです」
ぎゅっとつむったその目。
怖い。
顔が見れない。
「…ほ、んま?」
「…ほんとです」
何度も縦に振る私に、
ふふっと優しく笑う先輩。
そして立ってた女の子も
『良かったやん、お兄ちゃん』
そう言った。
( すれ違い恋愛 ) END
「なにこのオチは。」
「ギャグやと思ったわこっちは。」
「私だって思いましたとも」
「お前ら付き合ったん?おいおいー」
「え、どうだろ?」
「言うて俺は笑っただけやもんな」
「うん。ほんとそれな。せこい」
「せこいってなんや。畜生」
「畜生ってなんだ八重歯」
「これはチャームポイント!」
「可愛くないし」
「……っ!!」
「…(ツンデレかよ)」