第9章 関ジャニ∞:村上信五
ドキドキする心臓を
必死に顔に出さないようにして。
「他のやつ…って大倉?」
最近はアイツしかつるまないな
それか渋谷くんかな。
いや…、錦戸くんも
大倉絡みで来るしなぁ
「お前、モテすぎ」
…むむ、と不機嫌な信五。
モテ、すぎ…?
そんなモテてる時あった?
「ヤスの好みの顔やし。
ぜっったい可愛ええとか言われたんやろ」
言われた、確かに。
ケロッとした顔で言うから
ドキってしちゃったけどね!
内緒だけど!
「別にええやん。
信五には迷惑掛けてないんやし」
まあ、嫉妬してくれてるなら
それはそれで嬉しいけどさ。
そんなこと、聞けないし。
「……モヤモヤするからイヤ」
そう言った信五が、
ゆっくりと手を伸ばしてきて
「…え、え?」
戸惑う私を無視して
頭の後ろに手を置いて
グイッと自分の唇に
私の唇を押し付けた
「…まだ、わからへん?」
にや、と微笑む彼の笑みは
サディストの部分で
「…ずるい」
デレ、の日なんて
そんなの知らないよ。
( 最強ツンデレコンビ ) END
「お待たせ!長かった!」
「…もう戻って来たん」
「んふふ。ちゃんに会いたくて」
「え、わ、わたし?」
「渋やんも~、亮も~。あ、大倉も」
「…ど、どういう…」
ガチャ
「退け!!俺が先に会うねん!」
「すばるくんずるい!」
「~!さっきぶりー」
「うっさい大倉」
「…ほんま、おまえモテすぎ」
「なんかごめん…」
無自覚モテ女、。