• テキストサイズ

Ifの物語。

第9章 関ジャニ∞:村上信五





きゅっと噛み締めた唇。




今日は諦めて帰ろう



知ってるよ、村上くんに
どれだけ好きと言っても


彼は私なんか好きにはならないことぐらい







単に私の自己満足にしか
過ぎないことも。






「あ、れ。帰るん」




のっぽが私を引き止める


「帰るの、離せ」

「やだ」





珍しくのっぽが、
私に歯向かう(何様だよ)



振り向けば、真剣な顔つきで





むっとした。


悔しかった。






こちらの気も知らないで、


なんなのその顔。
知らないよあんたの気持ちなんて







「村上くんなんか、
 やめて俺にしたらええのに」




「お、おくら!」







たれ目が慌ててのっぽに
駆け寄るも、目は本気で





誰もが唖然とした







もちろん私だって。




「振り向かへん男に、
 分からん馬鹿男に、
 一生懸命なっても無駄やんか!」






「そ、れは…」


「俺やったら大事にするし
 ちゃんだけ見てる
 好きもいっぱい囁いたるよ?」





のっぽは、



私を抱きしめようと手を伸ばした。











「泣いてええねんで。
 辛いんやろ。好きなのに、
 話も出来へんで。泣いてええねんで?」





ぎゅっと抱きしめられ、





本来なら嫌がらなだめなこと
分かってるのに




安田っちの言葉が
頭の中でずっとこだましてる









そんなの知ってるよ



だから私は、
嫌がれなかったのかな








もう、無理かもしれないなんて。


























( そんなの知ってるよ ) END











/ 650ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp