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Ifの物語。

第8章 関ジャニ∞:渋谷すばる






震える手を、


安田くんが握り締めた。





「ちゃん!来て!!」


「えっ、安田くん!?」





安田くんが私を引っ張って、

あろう事か、すばるの所へ進む



このままだと気づくよ!!





そう思ってたら、
安田くんがすばるに声を掛けた。






「渋谷くん!!」


「…は?お、え。」



戸惑うすばるを無視して、


私を引っ張り前へ出した






「何が理由で荒れてんのか、
僕には興味無いけどな
ちゃん好きやないんやったら
目の前から消えてくれへんかな!!」



ぎゅっと握り締める力が強くなる。



大丈夫、任せとき。




そう言うように
安田くんが私に微笑みかけた。



「……」


「おまえのせいで泣いてんねん
苦しいって、辛いって。
ちゃんの事やったら
僕と大倉で守るから、ほっといて」



行こう、って


安田くんが大倉くんのとこへと
戻ろうとしたとき





「待て!!」





すばるが叫んだ。




「好きやし!むっちゃ好きやし
この女より可愛いとも思っとるし!
好き勝手言うてほんまムカつくな
こっちの気持ち知らんくせ!!」



ぜーぜー、息を吐くすばる。


隣の子は目をかっぴらいて、
唇を噛み締めてた





「ただの、くだらんヤキモチやし
俺が守るからお前ら要らんねんて」





恥ずかしそうに下を向くすばる





「……元に戻ったな」



にひっ、と


イタズラに笑う安田くん。







あーあ。


また涙が溢れちゃうよ。





失いかけた、恋心。




再燃、しちゃうから


























( 涙のワケを ) END





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